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栗尾 さん(利用者ライター)

モカ&リカの親子初めて農活日記:第10回 秋冬野菜のウネを立てる

モカ&リカの親子初めて農活日記:第10回 秋冬野菜のウネを立てる

冬野菜の準備スタート!未知の野菜との出逢いも⁉︎


8月10日。講習会に参加しました。

前回、夏野菜の株の片付けについてお伝えしましたが、今回は冬野菜のためのウネを立てる方法を学び、作業をする日です。

この日は猛暑でしたが、もう冬に向かっての準備です。ワクワクします。
4月にまっさらな状態からウネを立てた時とは、またちょっと違う作業もしました。

作付け図です。私は2ウネを契約しているので(3ウネ、4ウネの契約もあります)こちらのラインナップ。


今回も色々な種類を育てることができます。

●茎ブロッコリー
●ダイコン(4種類)
●ミニキャベツorミニハクサイ
●玉レタスor ロメインレタス
●カリフラワーor芽キャベツ

2番ウネは、ミニキャベツ、玉レタス、芽キャベツを選びました。

普段、スーパーで芽キャベツを買っているので育てる機会に出逢えて嬉しいです。
芽キャベツを少し焦げるまで焼くと、香ばしくて最高に美味しいので(個人的には、白ワインとの相性が抜群だと思います)お気に入りの野菜です。

芽キャベツの収穫が楽しみで、ボ〜ッと想像していると、菜園アドバイザーさんが話しかけてくれました。

「茎ブロッコリー!これまた、最高に美味しいですよ。正式には、スティックセニョールっていう品種で、ブロッコリーと中国野菜のカイランを掛け合わせた新野菜なんです。ほんのり甘くて、茎まで食べられます。楽しみにしていてくださいね」

わ〜!食べたことがない、茎ブロッコリー。どんな味がするんだろう?楽しみ!普通にいつものスーパーに通っていたら、新しい野菜に偶然出逢うこともなかなかありません。ここでもシェア畑の良さを感じました。


ウネを作る時に使う道具です。マルチ留め、移植ごて、三角クワ、クワ、ならし板(兼メジャー)、スコップ。


菜園アドバイザーの酢谷さん。畑作業をするとき「深さ10センチ」など、測る場面が多いのですが、メジャーを使わなくても手を使って測ることができるというお話を。

この日「今日は畑を耕す日」と決めていたので、動きやすいパンツとスニーカーで畑に来ました。

●土を耕す目的とは?

①土の中に空気を入れる(微生物、野菜の根は空気が必要)
②土のかたまりを砕くことで、たい肥や肥料をなじみやすくする
③硬い土を砕いて水はけをよくする
④土を柔らかくして、野菜の根が伸びやすくなるようにする

ウネは「植物を育てるためのフカフカのベッド」といわれますが、根っこをのびのび伸ばせるように柔らかく整えてあげればいいのかなと思いながら作業しました。


夏野菜の株の片付けをした時に抜いたナスの根っこ。しっかり根を張っていたので、抜くのもなかなか大変でした!

目で見てもわからないことが、手で土を触るとわかる



温かい土は、フワフワしていて、触っていると気持ちがいいです。株を抜いた後のナスやトマトの根っこや小さな石がたくさん混ざっていたので、取り除きました。

土のかたまりは、指先でつぶしてなめらかに。これから植える苗の根を伸ばしやすくなるように手入れをしました。

ちなみに、実家の庭を掘り起こすと、ムカデやアリなど色々な生物が出てきますが、シェア畑の土からはほとんど出て来ませんでした。春から夏までの間、マルチで覆っていた土は害虫から守られていたようです。

土を触りながら「指先の感覚って大事なんだな」と思いました。移植ごてを使った後、軍手を外して直接土に触れてみると「もっと水分が必要だな」とか「目で見つけられなかった小石や根っこがたくさんあるな」「もっとなめらかにしよう」と色々気付けたりします。「手作業」の言葉の通り、直接土に触れると畑がもっと身近になるような気がしました。

改めて、ウネの立て方をおさらいしました。こんな自分でも「もうひとりでもできそう」と思えるようになりました。我ながら、凄い成長だと思います

ウネを立て終わったら、野菜ごとに決められた量の有機肥料をまいて、クワで混ぜ込みました。牛ふんや鶏ふんは、最初はおそるおそるフタを開けていましたが、臭いがなくサラサラしているのでホッとしました(笑)とても扱いやすいです。

マルチを張って、整ったウネの数々。冬野菜の苗を植えるのは、9月12日がスタート日。今からワクワク、楽しみです。

地球沸騰化⁉︎暑すぎて畑に行けない日もあった夏。できなかった作業とは


実は、今回、ウネを立てる前にやっておくとベターだった作業がありました。
それは「太陽熱消毒」🟰土のリフレッシュです。

太陽熱消毒とは、夏場の高温期に病害虫や雑草のタネを退治する方法だそうで、透明なマルチの中で土を蒸す方法です。

<太陽熱消毒の手順>

①よく耕し、ウネを立てる
※秋冬に栽培する野菜の施肥量が決まっていたら、耕すときに入れる

②ウネいっぱいに大量の水をかける

③土の表面に透明のマルチを敷いて密封する

④そのまま1ヶ月〜2ヶ月ほどおく

今年の夏は暑すぎて「ちょっと作業するには暑すぎる」と思い、実はこの作業をスキップしてしまったのですが、秋冬野菜を育てている今「頑張ってやっておけば良かった」と思っています。少々虫が出てきているからです。

他の会員さんのウネをパチリ。灼熱の太陽の下、作業をされた形跡に脱帽です。

透明なマルチの下、大量の水で密封された空間は地温の上昇と蓄熱に役立ち、肥料によって微生物が増えて熱で蒸し焼きにされ、雑草のタネや害虫の卵も退治できるとのこと。ウネの上だけでなく、通路の部分も太陽熱消毒をしておくと万全だそうです。

虫を退治する時に農薬を使わずに太陽の光を使うって、凄いなと感動しました。
知らないことを新しく知るって嬉しいです。

菜園アドバイザーさんが「秋冬のウネを立てる1ヶ月か2ヶ月前にやっておく作業なので、タイミングが遅い場合は省略してください」と言っていたのですが、乗り遅れました。残念!

畑作業って、ポイントごとに「作業の締め切り」があります。そこに気づけたことも収穫です。植物は移動こそしませんが、畑の中は、毎日何かが起こっていますし、そのスピードをとても早く感じます。自分が生活に追われて畑に行けなくなると、植物は驚くほど変化していて焦ります(笑)
今後は、乗り遅れないようにするぞ〜。


次回は、いよいよ冬野菜の苗を植えます🌱

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漫画家の栗尾モカと、13歳の娘リカ。
親子ふたりが初めての野菜づくりに挑戦します。
畑から広がる「育てる楽しみ」「驚きの発見」「人とのつながり」を綴ります。
第1~9回目の記事はコチラです。
第1回 「枯らせる人」から卒業したい!
第2回 知らないことだらけの種まきと植え付け
第3回 畑の中の小さな助け合い。コンパニオンプランツの秘められた力
第4回 剪定のコツと支柱の立て方
第5回 定期開催シェア畑イベントレポート 「じゃがバター」!掘って食べて遊んで大盛況!
第6回 害虫と病気のケア
第7回 夏野菜の収穫!
第8回 巨大化した野菜の食べ方・楽しみ方
第9回 満喫した夏野菜の株を片付けた日
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