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栗尾 さん(利用者ライター)

モカ&リカの親子初めて農活日記:第9回 満喫した夏野菜の株を片付けた日

モカ&リカの親子初めて農活日記:第9回 満喫した夏野菜の株を片付けた日

2025年の夏は、全国的に本当に猛暑が厳しかったですね。

畑で挨拶をする人たちに毎回「暑いですね」と声をかけ合う夏でした。
雨はあまり降らなかったのですが、どのウネの野菜も葉が青々と茂って、果菜はすずなり。畑は、まさに夏・真っ盛り!という風景です。

プランターで野菜を育てると、夏は葉がシナシナになってしまいがちでしたが、畑の場合、炎天下でも葉がピンピンしていました。たくましく育つ植物からいつもパワーをもらっています。

夏野菜の片付け開始。でも、ナスは9月まで収穫できる!!


8月上旬。夏野菜の片付けと、冬野菜のための準備の講習を受けるために畑にGO!
菜園アドバイザーの酢谷さんからお話を伺いました。

「キュウリとトマトはもう抜いてしまってください。でも、ナスは9月の半ばくらいまで収穫できます」

なんと。「ナスを上手に育てる人の中には、過去に1株から200個以上収穫した人もいますよ」すごい!


ナスを長い期間楽しむためのレクチャー。「これからもナスを収穫し続けたい場合、『側枝一果どり』という方法で手入れをするのがおすすめです」

ソクシイッカドリ……難しそう(汗)ここでヒルみそう。でも、秋ナスは美味しいし、しっかり話を聞いてマスターしたいところです。


酢谷さんのお手製イラストを参考に。

ところで、野菜づくり初心者にとって「株のどこを切って良くて、どこを切ったらダメなのか」は、なかなかの悩みどころです。
正直にアドバイザーさんに伝えると「結構、みなさんそうおっしゃいますね。葉が茂って、茎が複雑に育ってくると、わかりにくくなってしまうのですね。なので、早い段階から、こまめに手入れをしておくとわかりやすいです……でも、あまり難しく考えなくて良いですよ。このイラストの通りにカットしてもらって、枝を茂らせ過ぎないようにすればいいだけです」



まとめると…
①新しい枝に花が咲いたら花より先の葉を1〜2枚残して摘芯
②実の下から生えてきたわき芽は残し、その先を枝ごとカットして収穫
③わき芽がのび、花が咲いたら再び摘芯。これを繰り返して収穫し続ける

一度イメージできたら、あとは慣れてきました。


こんな感じで、葉を2枚残した状態で、枝ごと収穫します。これで、しばらく秋ナスも楽しめます♪


一方、キュウリは株の根本付近をハサミでカットし、枯らせてから抜く方が後始末がスムーズだと教わったので、1週間前にハサミを入れ、枯らせました。そして、トマトの株も抜きました。今年の夏、たくさん実をつけてくれたので一抹の寂しさを感じました。

畑に来るたびにトウガラシ焼酎液や油せっけん水の自然農薬をシューシュー吹きかけていたおかげで害虫もほとんど見つからなかったですし、キュウリは「たいていの場合、うどんこ病にかかる」と聞いていましたが、重曹水をかけ続けたせいか葉っぱもピンピンとキレイなままで実をたくさんつけてくれました。


こちらの写真は、トマトの根っこではなく茎部分です。
茎からたくさんの「気根」が出ています。気根は、植物が土から水分を吸い取れなかった場合、空気中から水分を得ようとして伸びるそう。

「わ、水が足りなかったか……!?」

春の講習会で「トマトは水をあげすぎないことがコツです」と教わったので、ナスやキュウリにたっぷりあげていた水を、トマトには控えめにしていました。
でも、この夏の猛暑ではどうやら、水が足りなかったようです。反省。


でも、ちゃんと美味しいトマトは収穫しました!皮が薄くてムッチリしている「プチぷよ」は、甘くてとっても美味しいトマトでした。ただ、まるで花火の乱れ打ちのように一気にたくさん実をつけ、その後は急にスンと静かになってしまいました。水のあげ方を工夫すれば、もっと長い間収穫を楽しめたかもしれません。

講習会で「今年は暑すぎて、トマトの収穫量が全体的に少なかったと思います」と菜園アドバイザーさんからお話がありました。私のトマトの株も気根が出てしまうほどに乾燥してしまいましたが、「水の量、どうすれば良かったのかな」迷ってしまったので、菜園アドバイザーさんに水のやり方について質問してみました。

土の湿度は、手で握ってチェックするのが正解



「土を10センチほど掘ってみて、その土をギュッと握ってみてください。かたまり になるようでしたら、湿度はOKです。もし、サラサラしているようでしたら水が足りないので、与えるようにしてください」

なるほど、こんな風にチェックするのですね。実際に土に触らないとわからないことがいろいろあるんだなと思いました。

この日を境に、移植ごてだけではなく、素手も使って作業をするようになりました。湿度だけではなく、小さなゴミや根っこ、虫に気づくようになりました。

* * *

青々と茂っていた夏野菜の株を抜いたあと、たいらになったウネを見て、再び寂しい気分になりました。夏の間、汗をかきながら野菜を収穫するひとときは、なんともいえず心が満たされる時間でした。もう一度夏野菜を栽培したい、既に次の夏が待ち遠しい!そんな風に思うほど楽しく、心が躍る経験でした!

次回は、冬野菜のウネを立てます🌱

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漫画家の栗尾モカと、13歳の娘リカ。
親子ふたりが初めての野菜づくりに挑戦します。
畑から広がる「育てる楽しみ」「驚きの発見」「人とのつながり」を綴ります。
第1~8回目の記事はコチラです。
第1回 「枯らせる人」から卒業したい!
第2回 知らないことだらけの種まきと植え付け
第3回 畑の中の小さな助け合い。コンパニオンプランツの秘められた力
第4回 剪定のコツと支柱の立て方
第5回 定期開催シェア畑イベントレポート 「じゃがバター」!掘って食べて遊んで大盛況!
第6回 害虫と病気のケア
第7回 夏野菜の収穫!
第8回 巨大化した野菜の食べ方・楽しみ方
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