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栗尾 さん(利用者ライター)

モカ&リカの親子初めて農活日記:第6回 害虫と病気のケア

モカ&リカの親子初めて農活日記:第6回 害虫と病気のケア
漫画家の栗尾モカと、13歳の娘リカ。親子ふたりが初めての野菜づくりに挑戦。畑から広がる「育てる楽しみ」「驚きの発見」「人とのつながり」を綴ります。

第1~5回目の記事はコチラです。
モカ&リカの親子初めて農活日記:第1回「枯らせる人」から卒業したい!
モカ&リカの親子初めて農活日記:第2回 知らないことだらけの種まきと植え付け
モカ&リカの親子初めて農活日記:第3回 畑の中の小さな助け合い。コンパニオンプランツの秘められた力
モカ&リカの 親子初めて農活日記:第4回 剪定のコツと支柱の立て方
モカ&リカの 親子初めて農活日記:第5回 定期開催シェア畑イベントレポート 「じゃがバター」!掘って食べて遊んで大盛況!

今回のテーマは、「害虫と病気について」です。
聞くだけで及び腰になってしまう問題ですが、菜園アドバイザーの方々からのアドバイスを守ることで、害虫も病気も避けることができました。

キュウリやエダマメの葉は特に害虫に狙われやすく、キュウリの大半は病気にかかると聞いていたのですが、今回は、キュウリもエダマメも葉に穴があくことがなく青々として、プリっとした実を収穫することが出来ました。どんなケアをしていたのかをお伝えしたいと思います。

自然農薬の使い方を教わったことは最大の収穫


今まで、自己流で植物を育てていた頃は、ホームセンターで買った防虫スプレーを植物にまいていました。

「これから食べる予定の葉っぱにスプレーしたくないな」そう頭では考えていたものの、手軽な方法で害虫除去をしたかったため「自然農薬を作って使う」という行動まで移すことができませんでした。

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シェア畑を借りている人は自由に使えます

シェア畑に通うようになって、初めて自然農薬を使う機会を得ました。

重曹液は、重曹を水に溶かした液で、うどんこ病などカビの病気の防止に。油せっけん水は、サラダ油と石けん水を溶かした液で、アブラムシ退治に。トウガラシ焼酎液は、ホワイトリカーととうがらし、水を混ぜたもので、害虫忌避に使います。

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自然農薬を使いながら育てた野菜です。どれもツルツル、いい香り。収穫をするたびに感動

畑で出逢った虫はデート中だったり、寝ぼけていたり


害虫も病気も被害は避けられましたが、虫に出逢うことはありました。春夏野菜を育てている間、私が出逢った虫は、主に2種類でした。

その1、朝は寝ぼけてるぜ?ウリハムシ
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なぜか、いつもキュウリの葉の上で交尾をしている最中に発見しました
7月〜8月が活動のピークのウリハムシは、その名の通り、キュウリやスイカ、カボチャなどウリ科作物を好むそう。生育期の葉や茎を食べられてしまうと株自体が枯れてしまうこともあるそうなので、注意が必要です。

葉っぱで光合成がおこなわれ、実に栄養を送り続けている最中なので、ウリハムシに葉を食べられてしまったらたまりません(汗)

菜園アドバイザーさんが次のように講習会で教えてくれました。

「ウリハムシは、見つけたら捕まえるようにしてくださいね。ただ、とってもすばしっこいので、なかなか捕まえるのが難しいです。でも、朝は寝ぼけているのか(笑)動きがゆっくりなので、朝に捕まえてください。畑に来た時に葉の周りにいないかチェックしてみてくださいね」

言われた通り、早朝に畑に来てみたら、いるいる、ウリハムシ。

昼は捕まえようとするとブーンと飛んで行ってしまうのですが、気温が低い朝はポロリと転がります。やっぱり寝ぼけている⁉︎ 見かけるたびに捕まえていたところ、段々見る機会も減りました。

なんと、ウリハムシは結構長生きで、仲間と一緒に集まって越冬をするそうです。そんな話を聞いてから、ウネの周りの雑草もマメに掃除するようになりました。

その2、まるで畑のバレリーナ!?ハゴロモ
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まるで、畑のバレリーナ。ふわふわのチュチュをつけているような可愛い虫が時々バジルに止まっていました。ハゴロモというセミに近い虫の幼虫だそうです。

葉や茎の汁を吸うそうですが、トウガラシ焼酎を葉っぱに吹きかけているうちに見かけなくなりました。

やっぱりネギも害虫忌避に効いたのか?


前の記事でコンパニオンプランツの話を書きましたが、この春夏であまり被害にあわなかったのは、害虫忌避のためにキュウリの横に植えたネギも良い仕事をしてくれたのかもしれません。

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ネギの香りを虫が嫌うそうですが、農薬を使わずに防虫効果がある方法を知ることができたのは本当に嬉しいです。

「エダマメの葉は、本当に虫に狙われやすいから気をつけて」と言われていたので、ほとんど防虫ネットをはがすことなく、ネットの上からトウガラシ焼酎をマメにスプレーするようにしていました。

そのおかげか、葉も虫に食べられてしまうことなく、すくすく成長しました。

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葉を健康に保つことができたので、エダマメもきれいに形よく育ちました。味も甘くてとても美味しかったです。

キュウリの葉には、畑に来るたびに重曹水をスプレーしていました。キュウリがかかりやすいという、うどんこ病にもかからずにたくさんのキュウリを収穫することができました。

実は、「苗は風通しよく」と習った時に、大分葉を間引いてしまって失敗しました…!

菜園アドバイザーさんから「これから光合成していくから、もう少し葉を残しましょう」と言われ、残した葉を大事に育ててきました。

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ちょっとしたコツの結集が健康な野菜を作るのかも


最初にシェア畑の講習で「ハサミを消毒することで茎の切り口から病気になるのを防ぐ」と習ったので、畑に着いたらまず、ハサミを消毒することが習慣になりました。これも良かったのかな?なんて思います。

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実家の庭で野菜を育てていた頃、土を掘り起こすとムカデやアリ、ナメクジなど色々な生物が現れ、育てた野菜は虫の被害にあう確率も高かったです。

その時に比べ、今回はハサミを消毒し、防虫ネットもかけて自然農薬で健康な野菜を育てている…我ながら大きく変化しているように思います。シェア畑で学ぶことは本当に数多く、毎回静かな達成感を味わうことができています。

次回は、初のイベント参加レポートをお届けします🌱
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